「オンライン日本語で簡単に稼げる!」って聞いたけど、ほんとかなぁ?
日本語講師になるのは簡単!教えるのは簡単じゃない!そして稼ぐのは難しい!
「簡単に稼げる」という謳い文句がある情報は100%嘘ですが、稼げないことはありません。
私は実際に日本語講師だけで継続して月17~18万稼いでいます。
その他にも仕事をしていますし子育てもあるので、キャパ不足のため私はこれ以上は無理です。
そんなに稼げるの~?日本語話せたら教えられるし、空いた時間でちゃちゃっと稼いで・・・いや、うさんくさいでしょ!
はい、そのとおり!簡単に稼ぐことはできませんし、それなりに頭も体も時間も使わなければいけませんよ。でも工夫次第で収入の助けになります。
ここまで読んで「オンライン日本語講師をやってみようかな」と思った方は、この記事が参考になります。ではどうぞ!
オンライン日本語講師の始め方
オンライン日本語講師を始めるには、まずプラットフォームに登録するのが一番です。
手数料がとられますが、個人で集客したり事務手続きをすることを考えると、手数料を払う方がいいと考えます。
個人でやると、レッスン料管理やクレーム、スパムの対処など、追加作業が大変ですし、トラブルになると多大な労力を費やします。オンラインならではの通信の不具合なども・・・慣れてきて自信がついたら挑戦してもいいかも。
おすすめのプラットフォーム
日本語講師として登録できるプラットフォームはたくさんありますが、私がおすすめするのは以下の4つです。
italki
- 語学プラットフォームとしての認知度が世界中で高い
- インスタントレッスンがある(新規の学習者のみ受講できる)
- レッスン内容によって料金を変えられる
- 手数料が安い(15%)
- いつも生徒募集しているわけではない
- 認知度は上昇中
- 学習者は月単位でレッスン購入するため継続率が高い(収入が安定しやすい)
- いつでも新規登録できる(記事作成時点)
- 初回トライアルは無給
- 手数料はレッスン数で下がり、最安18%
Amazing Talker
- 台湾で有名なプラットフォーム
- 中国語が話せれば圧倒的有利
- メンター制度で先輩から指南を受けられる
- 月のレッスン数によって手数料が最安0%
- レッスン数をこなさないと手数料が半端なく高い
Native Camp Japanese
- 英会話で有名だが、日本語の認知度はまだこれから
- 時間にしばられず、好きなときに働ける
- 報酬は日本円、予約が入らないと時給は安い
- 待機していても生徒が来なければ無給
- 手数料はない
英語が得意で毎週毎月の決まったスケジュールが組めるならPreply、中国語が得意でガンガンレッスンできるならAmazing Talker、italkiは募集がかけられたら即登録!Native Campは登録だけしておいて、ひまなときに稼働がおすすめ。
写真とビデオのコツ
詳しい登録方法は、たくさんの方がネット上で公開していますので、割愛します。
登録時に必要な写真とビデオは、学習者が「この人のレッスン受けようかな」と決めるときに一番参考にするポイントです。
魅力的な写真のポイント
- どんなスタイルの講師かわかるような写真(フレンドリー系?ビジネス系?厳しい?おもしろい?)
- 明るく清潔感のある雰囲気
- 加工はほどほど or しない方がよい
- プロに頼むのもあり
顔が明るくみえるように、パーソナルカラーを意識した服で撮ると、いい感じになります。太陽光もうまくとりいれて、顔映りのいい部屋や屋外で撮ってみましょう!
とはいえ、私の主観では、写真がいいから選ばれるとは限りません。
私は普通にスマホで自撮りしました。
魅力的なビデオのポイント
- 明るく自信のある表情で話す
- 顔がはっきりと映るようにする
- 他の言語ができる場合は、その言語でも話す
- サムネイルをつける
- 過度な編集はしない
この人と話してみたいな、と思えるように作ります。上手な編集は見ていて楽しいですが、編集に目を奪われて、逆に講師自身がかすんでしまうことも。
ビデオは慣れないと恥ずかしいし、なかなかうまく話せないですが、何度も取りなおすことで質はあがってきます。
ちなみに、主観ですが、ビデオがいいから選ばれるとも限りません。
私は以前、暗い表情の丸暗記やっつけビデオでしたが、レッスンにきてくれていました。
その後は音楽をつけてみたりもしましたが、最終的にシンプルな自己紹介動画にしています。
どのビデオの時にも、学習者はきてくれました。
プロフィールのコツ
写真やビデオがいいからといってきてくれるわけではないと書きました。
一番大事なのはプロフィールだと感じています。
その理由は、プロフィールはワード検索で引っかかるからです。
プロフィール検索で人目につき、写真をみてクリックしてみて、紹介ビデオをみてレッスンを決めるのが王道の流れ。プロフィールだけで決める人もいます。
プロフィールのコツ
- 持っている資格は惜しみなく書く
- 「ちょっとしか経験してないけど」という内容も自信満々に書く(経歴詐称はダメ)
- 趣味、子供の有無、年代など、講師の背景がわかることを書く
- 話せる言語があれば、できるだけ多く書く
日本語講師として働いた経験がないとダメということは全くありません。
もし、書けるような資格がないなら、登録日本語教員を目指すのもありです。(制度が変わったところなので、最新情報に注意!詳しくはこちらのURLへ。)
資格欄に書く目的だけでなく、日本語教育について体系的に学べるので、実際に教えるときにも役に立ちます。
私は日本語教育能力検定試験に独学で一発合格しましたので、あなたもできるはず!
独学に自信がない場合は、以下のような通信教材を使って勉強するのもいいでしょう。
私が月17万に行くまでの道のり
実際にどのように積み上げてきたのかはみなさん気になるところですよね。
私も、他の方の経験談を読むのが大好きです!
とはいえ、まだ2年しか経験していないのでえらそうなことはいえませんが、参考にしていただければ幸いです。
レッスン単価はいくらから始めたか
どんなことも、「0→1」は難しいものです。
戦略はいろいろあると思いますが、私は薄利多売作戦でいきました。
初めの単価は9ドルです。
あっという間に生徒が増えたので、次は一気に12ドルへ。
一気に忙しくなり、別の仕事とのスケジュール管理が難しくなったので、20ドルへ。
それでも生徒が増えるので、一旦募集をストップしました。
直近では24ドルの生徒が多いですが、25ドルにあげると新規はこなくなりました。
まだ経験数が少ないながらも、この単価で来てくれるのはうれしいですね。
既存生徒のレッスンを値上げした話
プラットフォームにもよりますが、レッスン単価を途中から上げるのは難しいです。
しかし、レッスン回数が少ない新人の場合、競争に勝つには単価を下げるしかない、というジレンマがあります。
レッスン回数を稼ぎ、単価をあげても生徒がくる状態になったら、次に行うのは、既存生徒のレッスン料値上げ。
生徒を失うんじゃないかという気持ち、低価格なときから受講してくれたという感謝の気持ち、などなど、さまざまな感情が邪魔しちゃいます。。。
私の場合、都合によりレッスン曜日を変えたことで、自然と9ドル時代の生徒は減りました。
一人だけ継続してくれた生徒さんには、値上げをお願いし、快く受け入れてくれました。
ちなみに、その生徒さん含め、9ドル時代の方々は、レッスンキャンセル、直前変更が非常に多かったです。
その生徒さん、値上げしてから、気軽にキャンセルしなくなりました。
レッスン単価の高い生徒さんたちは学習意欲が高いせいか、めったにキャンセルしないし、体調不良や急な予定でのキャンセルの場合は必ず理由とともに「ごめんなさい」とメッセージをくれます。
今はとても気持ちよくレッスンを提供することができています。
レッスンの質を高めるためにやったこと
レッスン単価をあげるということは、それなりの価値を提供しなければいけない、ということです。
そこで、私が取り組んだことは3つです。
①「日本語教育能力検定試験」を独学で勉強し、2023年に資格を取得しました。
※今は制度が変わっていますので、こちらのURLで要確認!
やはり、プロを名乗れるような資格がほしい。
なかなか無謀な挑戦でしたが、日本語についての勉強は楽しく、同時に教える技術も向上しました。
教えながら学んでいたのもあり、学んだことが頭に入りやすかったんだと思います。
②カランメソッドを再開しました。
私は英語を使って教えていますが、生徒さんは容赦なく英語で話してくるので、もっと英語力が必要だなと思うこと多々。
そこで、過去に英語学習に熱中していたころに経験したカランメソッドが思った以上に役立っていることに気づきました。
カランメソッドは、英語を英語で学ぶというダイレクトメソッドで、英語の細かい文法説明も英語で答えられるように訓練します。
オンライン日本語講師を始めてからカランメソッドの偉大さを再認識し、再開して毎日トレーニングしています。
※実は一回もういいやと思って辞めてます⇒カランメソッドは効果なし?ステージ9で辞めた本当の理由
③語学コンサルタントの仕事をしました。
実は、日本語講師ってコンサルタントの役割が非常に強く、レッスンで学ぶことよりも、レッスン外での学び方、モチベーションの保ち方を支援するのが大きな役割だと感じています。
大手企業のコンサルタントで、かなりみっちりとコンサルタントについて学ばせていただきました。
顧客は外資系ビジネスマンなので、私が苦手な敬語やビジネスメールも学びました。
かなり辛かったですが、絶対に身につけるぞと思って、約1年半なんとか頑張りました。
これらの経験をプロフィールにかけるようになり、よりアピール力があがったのではないかと感じています。
レッスン準備の時間とレッスン内容
実は、レッスン準備にはあまり時間をかけていません。
基本的にみなさん超初級の方でGENKIを使っているので、レッスン前の5~10分で以下の確認をさっとします。
- 前回どこまでやったか
- 宿題はどの部分をだしたか
- 今日進む予定の箇所をざっと読み、どこまで進むか予測
- 次回の宿題を何にするか予測
生徒によって進み具合が全然違ったり、生徒の質問や話したいことを優先したりするので、スライド等を作っても全然その通りにならず、やめました。
私は英語を話すので、口での説明で十分に伝わるのもあります。
しかし、子供の場合はスライド必須だと感じます。
子供は自由すぎて、スライドがないとレッスンがコントロールできません!
私のレッスン内容は、大人は間接法、子供は直接法です。
レッスンでは英語でかなり雑談します。
大人は人によりますが、子供は雑談は英語、レッスンは完全日本語、というように切り替えています。
日本語講師で稼ぐための手順とマインド
私がやったとおりにすると同じように稼げるとはいえませんが、「自分にこれが足りない」と思ったら、それを補えばよいだけです。
どんな日本語講師になりたいか、自分の理想像を目指して少しづつ近づいていきましょう。
登録してから稼ぐまでのプロセス
- 最初は認知度・信頼度をあげる
- 経験を積み、自分の価値を高める
- 客に価格相当の価値を提供できるように努める
いくら「10年以上日本語教師の経験があります」といっても、認知度がなければゼロに等しい!
認知度に関しては、プラットフォームに登録して稼働していれば、時間はかかりますが、そのうち上がっていきます。
他にも、SNSを使ったり、知り合いに声をかけたりなど、行動に移すことで徐々に上がっていくでしょう。
語学の学習と同じですが、大切なのは続けることです。
日本語講師としての目標を決める
お金ではなく、どんな価値を提供したいのかを目標にしましょう。
お金ありきでは、疲弊しますよ・・・まずは、自分が楽しいと思うことを優先しましょう!
- 単価を安くして気楽にフリーカンバセーションをする講師
- 単価を高くして、結果にコミットできる講師
- 単価やプラットフォームによって、自分のキャラを変える
ちなみに、私のブログをみてくれるとわかると思いますが、私は子供のも含めてかなり多くのオンライン英会話レッスンを経験しています。
その中で、どんな講師なら自分が受けたいと思うかな、と考えます。
もし、オンラインレッスンを受けたことがないのなら、自分の学びたい言語でレッスンを受けてみましょう。
レッスン単価と時給は違う
SNSで「1時間30ドル!日本円で時給4,000円以上!」などという投稿をみたことがある方もいるかもしれません。
実際は、プラットフォームによって手数料が15%以上とられますし、レッスンの準備や生徒との連絡なども含めると、「レッスン単価=時給」になるはずがないと思うでしょう。
また、ドルで給料をもらうということは、為替にも影響されることを覚えておきましょう。
円安の今は比較的よい給料になるかもしれませんが、円高に向かっているので、この先はわかりません。
「スロットをあければ即予約が入る」という状態になるまでは、その他の収入源は大切にしましょう。
レッスン料設定の基準
SNSでは「日本語講師として時給をあげてどんどん稼ごう」という風潮になっていますが、これには少し懸念があります。
私もレッスン料を上げることで、思った以上に収入が増え、それとともに欲がでてきました。
よく眺めている海外掲示板でも、レッスン料値上げについての話題がたくさんあります。
そこでふと我に返ったのが、「Don’t be greedy!」というコメント。
「欲張るな」という意味です。
ただやみくもにレッスン料をあげていくのではなく、どんな層をターゲットにしたいか、自分の経験・レッスン内容に見合った相場はどれくらいか、根拠をもって設定したいですね!
ちなみに、レッスン料を一旦あげて、そこで生徒を獲得すると、次に新規がなかなかこないときに値下げで対応することは非常に難しくなります。
周りと比べず、少しずつ自分をレベルアップさせましょう。
英語を武器に日本語を教えるといい理由
最後に、私は今、ほんとうに英語を勉強してきてよかったと思っています。
オンライン日本語講師で、これほど英語が求められていると思いませんでした。
また、経験のために申し込んだ語学コンサルタントの仕事も、英語力があったから採用されたんです。
英語で教えられるということは、比較的物価の高い欧米圏の生徒を獲得しやすいということでもあります。
もしオンライン日本語講師に登録して、なかなか生徒を獲得できないと悩んでいる方は、英語を学ぶことをおすすめします。
基本的に、どの国の方も多少の英語がわかります。
また、英語圏は物価が高いこともあり、高価格でのレッスンが可能です。
私はほぼオンライン英会話だけで英語が話せるようになったので、なにから勉強したらいいかわからない方は、オンライン英会話に登録してみましょう。
私が長年お世話になっているオンライン英会話はこちら。。。
7日間無料トライアル実施中!
オンライン英会話歴10年の私の体験談がつまっています⇒オンライン英会話体験談
最後に、英語で日本語を教えるのに参考になるYoutubeチャンネルをご紹介します。
- Shiro Neko Japanese(シンプルでかわいく、アニメーションの説明がわかりやすい)
- ToKini Andy(テキストの説明を細かく丁寧にしており、例も豊富)
生徒獲得できないときは、不安になって、高額商材を購入してしまいがち。
この記事がみなさんの助けになりますように。
ともにがんばりましょう!