この記事では、資格試験などで英単語を覚えたいけど覚えられない、単語帳を買ったけど最後までやりきったことがない、という方にむけて、私が実践している記憶法をお伝えします。
私も英単語を覚えるのがほんとに苦手で、中学時代から単語のテストがない限り、単語帳は見ませんでした。
あの単純作業がほんとに苦手なんですよね。
今になって、語彙力の重要性を感じ、単語帳を買って必死で単語を覚えようとしましたが、10ページもいかずに断念。
もう私は単語帳は向いてないんだ、と開き直り、私なりの勉強法で単語を覚えていきました。それでもセンター試験では英語がほぼ満点、大人になってから勉強を再開したTOEICでも820点をとることができました。
私と同じような方の参考になると思います。では、その勉強法とは?
人はどのように記憶するのか
まずは、英単語だけにとどまらず、人が物事を覚える仕組みを理解しましょう。
子供がいる人はみんな思うかもしれませんが、子供の記憶力ってすごいですよね!
それはなぜかというと、
・刺激を受けやすいから
・同じことを何度も繰り返すから
つまり、何も知らないまっさらな状態なので、新しい言葉をきいたときに、
「あ、これおもしろい!」
と思い、頭にこびりつくんですよね。
また、おもしろい言葉に出会ったら、その言葉を何度も何度も繰り返すんです。時にはまわりに正しい言い方を訂正されながら、身につけていきます。
しかし、子供はすぐに忘れます。それは、また「おもしろいこと」に出会うから。
このことから、単語を記憶するのに大切なことは、以下の3つがキーになります。
・短時間で何度も繰り返すこと
・時間がたってからもう一度繰り返すこと
英単語を印象づけるには
単語帳には、この部分が足りないと思うんです。だから私にとっておもしろくない。
もともと、活字が好きなので、洋書やニュースから仕入れた単語はよく覚えています。
たとえば、sneer とい単語。「鼻で笑う」という意味ですが、ハリー・ポッターのマルフォイが思い浮かびませんか?
いや、ハリー・ポッターを知ってる人しかわからないかもですが・・・
つまり、英単語を覚えるときはできるだけ具体的にイメージするようにすると、覚えやすくなります。
身近な人や出来事を思い浮かべたり、実際に覚えた単語を使うとすれば、どのようなシーンで使うのかを考えるといいですよ。
さらに、ちょっとおもしろい妄想をするとなおよし(笑)
正しい英単語の記憶方法
「忘却曲線」という言葉をご存じですか?
詳しいことは省きますが、人がまったく新しいことを覚えるのには時間がかかるのですが、完全に忘れてしまう前に再度覚えると、新しく覚えるときに比べて短時間で記憶できるというものです。
しかし、時間がたつと徐々に忘れてしまい、完全に忘れてしまうと、新しく覚えるのと同じくらい時間を費やしてしまいます。
つまり、まだ記憶が新しいうちに復習することが大切だということですね!
新しく覚えた単語はできるだけその日のうちに復習すること。そして、次の日に新しい単語を覚えると同時に前日覚えた単語も復習します。
そのときに完全に覚えたと思った単語は省いてもいいですが、時々復習します。
前述したように、「短時間で繰り返すこと」と、「時間がたってから繰り返すこと」を組み合わせます。
具体的には、
1日目単語を100個覚える
1時間後、もう一度100個繰り返す
6時間後、もう一度100個繰り返す
2日目新しい単語を50個覚える、前日の単語を100個復習する
1時間後、今日の単語を50個と、前日の単語のわからなかったものを復習する
6時間後、今日の単語を50個と、前日の単語で今日の復習でわからなかったものを復習する
以下、同じように繰り返します。
さらに、1週間後、これまでのすべての単語を復習します。
こんな感じにすると、覚え残しがありません。
ここで示した時間は適当なので、自分のライフスタイルに合わせて調整してくださいね!
しかし、ここで大切なのは、1日に2時間集中して単語を覚えるより、30分づつにわけて時間を置いて取り組んだ方が効率がよいですよ、とうことです。
繰り返せば繰り返すほど単語の定着率があがります!
単語帳が嫌いな人は?
私のように、単語帳が嫌いな人は、覚えるべき単語をどのように抽出すればいいのかわからないですよね。
もちろん、単語帳が一番効率がいいのですが、私はやはり苦手です・・・
ということで、私がどうやって学習しているかというと、試験勉強の実践問題集などに取り組みながら、わからない英単語を抜き取ります。
だいたいは解答・解説に重要単語が意味とともに載っているので、参考にします。さらに深く理解したい場合は、ウェブ上の辞書に目を通します。
そこで、ただノートにリスト化して書き出すだけでは復習しにくいので、単語カードを活用します。
単語カードなら、覚えた単語と覚えられない単語を仕分けられるので、復習しやすいですよ!
どうしても単語帳から逃げられない人は?
特に英検などの語彙力が鍵になる試験では、単語帳がかかせません。ここは覚悟を決めて単語帳を1冊買いましょう。
アプリでも書籍と同じ単語帳が売られているので、利用してみましょう。
また、先に述べた忘却曲線に合わせて自動的に復習してくれる機能をもった英単語アプリもあります。
知っている方も多いと思いますが、私も以前はiKnow!(有料アプリ)を使って単語学習をしていた時期がありました。
ゲーム感覚で覚えることができ、復習のタイミングも絶妙で、いまでも「この単語、iKnowで覚えたな」と記憶しているものがたくさんあります。
iKnow!は、月額1,480円の有料アプリです。DMM英会話の会員なら無料で使うことができるので、英会話も同時に身に付けたいなら、DMM英会話はかなりお得です。気になる方は以下のリンクからチェックしてください。
単語帳の使い方
単語帳で単語を覚えるとき、例文や類義語なども覚えなきゃ、と思う方も多いですが、基本的に1単語につき1つの意味で覚えた方が効率的です。
他の意味は、後で付け足すくらいでいいでしょう。単語帳での英単語学習の手順を書きましたので、参考にしてみてください。
これを繰り返すと、覚えた単語の分、単語カードの枚数が減っていきます。これが達成感となって、継続しやすくなりますよ!
単語カードをつかって、前述した「忘却曲線」を意識した学習を続けていけば、必ず覚えられます!
英単語の覚え方に正解はない
「単語帳の使い方」なんて記事を書きましたが、正直、単語帳1冊すべてを完成させたことはいまだにありません。
ただ、作った単語カードはたくさんあり、時々復習したり、アプリの単語帳に取り組んだり、気ままにやってます。
1冊を使い込まなくても、いろいろな英語素材に触れる中で、覚えた単語に出会い、定着していくのを感じています。
「英単語が覚えられない!」という呪縛に苦しまず、肩の力を抜いて、自分なりのスタイルで英語学習を続けましょう!
単語暗記の苦手意識を克服して、さらなる英語上達をめざしましょう!こちらの記事も参考にしてください。
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