TOEIC800点は英語学習すすめる上で一つの目標となります。履歴書にも堂々と書くことができる点数だといえます。
しかし、私が実際にTOEIC820点をとって感じたことは、この程度で英語ができるといっていいのか・・・ということ。
特に、TOEIC LRばかり受けていると、「聴く」「読む」ばかりが鍛えられて、「話す」「書く」の部分が不足していき、結果的に点数が頭打ちになります。
この記事では、英語学習のモチベーションを保つために、TOEIC800点の次にめざすべき英語の資格と、最終的に目標にしたい資格をお伝えします。
英検1級合格をめざす
英検は、リーディングとリスニングだけでなく、ライティング(英作文)とスピーキング(面接)の能力も問われます。
英検をめざして勉強することで、英語の4技能を鍛えることができます。
ちなみに私が今もっているのは英検2級です。履歴書に書いても英語力をアピールするには物足りないレベル。
英検準1級は大学生のときに受けてみて、一次で落ちたので放置していました。 やはり、履歴書でアピールするなら、最低でも英検準1級はもっておきたいところです。
ただし、英検準1級以上は、相当覚悟して勉強しなければ簡単には受かりません。TOEIC800点でも、英検準1級は難しい場合があります。
<追記>
2021年に英検準一級受かりました!!
TOEIC800点からの英検の勉強法は以下の3つのポイントをチェック!
- 過去問をといて英検の試験内容を理解し苦手を見つける
- 不足している語彙を身につける
- 英作文とスピーキング対策をする
リスニングはTOEICで400点以上とれているのなら、ある程度聞き取れるのではないでしょうか。
しかし、英検の出題傾向に慣れるためにも、毎日少しでもリスニングの勉強をしましょう。
英検はとにかく語彙力を問われます。そこで「でる順パス単、英検準1級」をつかって単語を地道に覚えましょう。
「でる順パス単 」シリーズは人気です。これで英検合格にいたったという方は多いですよ!
私も準一級合格までこれ一本で語彙力対策しました。
次に、英検の出題傾向を知るために、「英検準1級予想問題ドリル」を使って自分の弱点を知りましょう。
英検準一級の傾向がわかり、自分の苦手分野を確認したら、次は分野ごとの特訓です。
リスニングが苦手だと思ったらこちら。
リーディングが苦手だと思ったらこちら。
英検準一級では、英作文の得点比率が大きいです。
一冊はライティングトレーニングのための本を買っておきましょう。
二次試験のスピーキング対策は、一次試験に合格してからでも大丈夫です。
英検は年に3回しかありません。毎年6月、10月、1月に試験があります。詳しい日程は英検の公式ページで確認しましょう!
また、公式ページには、英検に関するお役立ち情報が満載です。ぜひ目を通しておきましょう。
TOEIC800点以上あるなら、英検準1級から受験するのをおすすめします。
<英検準一級合格のポイント>
- 各分野、参考書は1冊のみにする
- 語彙は毎日取り組む
- オンライン英会話を利用してスピーキングに慣れる
TOEIC900点以上をめざそう
これまでTOEICの勉強を続けてきたので、問題形式にも慣れているし、TOEICを受験する壁は低いでしょう。また、TOEIC900点以上をとると、かなりの英語力があるとみなされます。
TOEIC800点あれば900点もすぐとれそうなんだけど。
ところが、これまで通りの勉強法じゃ難しいのよね
TOEIC900点を越えるのは、思った以上に厳しいもの。
私も820点とったあとに、「次は900点!」と思って受験したら、800点に下がりました・・・
2時間で200問解かなければいけないので、集中力と速読力が必要になります。
短時間で英文法や語彙も含めて完全に英文を理解しなければいけないので、英語を日本語に変換していては間に合いません。
TOEIC900点をめざすなら、TOEICの勉強に加えて、英字新聞を読んだり、英語ニュースを聴いたりと、日常で多くの英語に触れましょう。
参考:英語多読を習慣化する方法!2つのおすすめサービス併用で必ず身につく!
TOEICの中でも、自分の苦手分野を特に重点的に鍛えることで、点数をあげることができます。
私の場合は文法が苦手だったので、「TOEIC900点特急パート5&6」で底上げしました。解説が詳しいので、かなりおすすめです。
パート7の長文読解が苦手な人はこちらがおすすめ。
また、公式問題集は、TOEICの目標点数が何点かは関係なく、必ず目を通しましょう。最新のものを買うことをおすすめします。
リスニングは公式問題集のリスニング問題を何度も聞いて、覚えるまでシャドウイングや音読を繰り返せばかなり力がつきます。
余裕があれば、リスニング対策用の参考書を買ってもいいでしょう。
TOEIC受験料は値上がりし、7,810円、リピート受験割引の受験料は7,150円です。
TOEICの勉強は、「スタディサプリ」がおすすめ。 有名な英語講師、関先生の講義動画が見放題で、子育てや家事が忙しくても、隙間時間に気軽に取り組むことができます。
参考:子育てしながらTOEICの点数あげるならスタディサプリだけでいい理由
TOEICは、ほぼ毎月受験できるので、英語学習のペースメーカーとしても利用できます。
<TOEIC900点以上をとるポイント>
- TOEIC教材以外の素材に触れる
- 苦手分野を徹底的につぶす
TOEIC SWを受けてみよう
TOEIC LR はインプット中心の学習で点数をとることができますが、英検のようにアウトプットがはかれないのが残念です。
そこで、TOEICのアウトプット版、SW(speaking & writing)を受験してみましょう。
あまり参考書がなくてどう勉強したらいいかわからないなぁ
TOEIC L&Rの参考書を使おう!
たとえば、以下のような感じに活用できます。
- パート1の写真を英語で説明する
- パート2を設問を見ずに声にだして答える
- パート7のEメールを自分で書いてみる
たとえSWを受験しなくても、実際のビジネスに役立つ訓練になります。
また、事前に出題傾向も確認しておきましよう。
TOEIC S&W の受験料は10,450円です。
高いと感じるかもしれませんが、スピーキング、ライティングともに一問一問採点されることを思えば、これくらいするのも当然かもしれません。 詳しくは、公式サイトで確認しましょう。
仕事に結びつく英語の資格をめざそう
英語を勉強する目的はなんでしょうか?「趣味」でもいいですが、もう一歩踏み出してみませんか?
せっかく英語を勉強してるんだから、英語をつかった仕事をしてみたいけど経験がないし・・・
資格をとれば仕事につながる可能性大!
資格をもっていれば必ず就職できるとは限りませんが、学ぶ過程で多くのことが身に付きます。
代表的なものをご紹介しましょう。
通訳案内士
通訳案内士とは、公式ホームページによると、次のように書かれています。
全国通訳案内士は、通訳案内士法において「報酬を得て、通訳案内(外国人に付き添い、外国語を用いて、旅行に関する案内をすることをいう。)を業とする。」とされています。
全国通訳案内士は国家試験に合格した方であって、高度な外国語能力や日本全国の歴史・地理・文化等の観光に関する高い知識を有するものであり、「全国通訳案内士」として都道府県の登録を受けた方々になります。
通訳案内士の試験は、英検と同様に、筆記試験の合格発表のあとに口述試験があります。
ただし、いろいろと免除項目があるので、ぜひ利用したいですね!
英語に関しての免除項目は
- TOEIC LR900点以上
- TOEICスピーキングテスト160点以上
- TOEICライティングテスト170点以上
- 英検1級取得
この中ではTOEICが一番目標を達成しやすいですが、TOEICの場合は、申し込み年度の1年前までが有効なのが注意!(たとえば、2019年度の通訳案内士試験を受けるなら、2018年4月1日以降に取得した得点が有効です。)
通訳案内士試験に向けて、英検またはTOEICを頑張るのもいいですね!
ちなみに受験料は11,700円です。
詳しくは、公式ホームページで確認しましょう。
小学校英語指導者
小学校英語指導者認定協議会 (略称:J-SHINE) が支援している、小学校で英語を教えるための資格です。
小学校5、6年生から英語が教科になりました。早いところでは、1年生から英語活動がはじまっています。
どうすれば小学校英語指導者になれるのかは、公式ホームページに以下のように説明されています。
「小学校英語指導者資格」を取得したい方は、J-SHINE の認定を受けた登録団体が主催する「指導者養成講座」を修了し、その団体より「小学校英語指導者」としての推薦を受けなければなりません。
小学校英語指導者になるための英語の資格は特にありませんが、以下のようにも書かれています。
研修講座の受講修了のほか、次の 2 点の基準を満たしている必要があります。
・指導時間 50 時間以上の実施経験があること。
・英語力の目安として、英語で授業が行えること。
ただし、CEFR B2以上の英語力があると、小学校英語指導者プラス資格、というものに昇格できます。
※文部科学省(平成30年3月)
したがって、最終的には英検1級、TOEIC900点以上はめざしておきたいですね!
資格を取る方法でもっとも簡単なのは、アルクの「小学校英語指導者資格認定 アルク児童英語教師養成コース」に申し込むこと。
受講料85,800円で、小学校英語指導者になるための講座を受けることができます。
小学校英語指導者資格を取得するまでの期間は、自宅学習なので個人差はありますが、半年から1年程度です。
まとめ~英語学習のモチベーションをあげるために~
英語の勉強を続けるためにはモチベーションを保つのが大切です。
そのためには、目標をしっかりと設定しておきましょう。
英検なら1級、TOEIC LRなら900点以上とることができれば、かなり選択の幅が広がります。
しかし、英語の専門家である通訳や翻訳に関連する仕事なら、英検1級、TOEIC900点からがスタートといえます。
思い切って試験や通信講座に申し込むことで、英語学習がスピードアップします。
今回の記事を参考にして、一歩踏み出してみましょう。