- どれだけ英語を聞いても聞き取れるようにならない
- 相手の言うことがわからないので英会話がつらい
- リスニングテストの点が全然あがらない
英会話は、まず相手の言うことを聞き取れるようにならないと始まりません。
その意味で、リスニング力は英語4技能の中でも最も早く身につけるべきもの。
しかし、「英語をたくさん聞けば聞けるようになる」は間違い!
英語のシャワーを浴びろっていうじゃない?英語の耳を作るってそういうことでしょ?
意味がわからない英語をただ聞き流すだけでは効果がないんだよ!
実は、私も英語を聞き流していればリスニング力がつくと思っていた時期がありました。
しかし、それが間違いだと気づいたのは、TOEIC試験の勉強をはじめてから。
1日数時間は英語の音声を聞いて多量のインプットをしたつもりになっていましたが、まったく効果がありませんでした・・・
始めて受けたTOEICのリスニングは350点、それから勉強して数年後のTOEICでは、8リスニング450点になったよ!
この記事では、以下のことについてお伝えしています。
- リスニングができない原因について
- もっとも効率的なリスニングの勉強法
- リスニングアップに効果的な教材
英語のリスニング力を手っ取り早く上げたいのならアルクの『1000時間ヒアリングマラソン』がおすすめ!
厳選された英語素材とトレーニング方法で、確実にリスニング力が鍛えられます。
英語のリスニングができない3つの原因
リスニングで英語が理解できない3つの原因は以下のとおり。
- 英語の発音がわからない
- 単語の意味がわからない
- スピードについていけない
一つ一つみていきましょう。
英語の発音がわからない
読めばわかるんだけど・・・
それは英語の発音が身についていないからだよ
リスニングは聞き取れないが、スクリプトをみればわかる、というのは、文字と発音が一致していないのが原因です。
英単語一つ一つの発音だけでなく、英語独特の音のつながりが聞き取れない場合があります。
たとえば、
という文は「アイル ピック イット アップ」ではなく、「アイゥピキラッ」のように聴こえます。(話す人の訛りによります。)
英語の発音を理解するポイントは、
- 基本的な英語の発音を学ぶ
- 英語の音の変化について学ぶ
発音について学べば、話すときの発音も良くなるので一石二鳥!
まず知っておきたい英語発音についてはこちらの記事で詳しく書いています⇒【英語の発音】親の読み聞かせで大丈夫?5つのポイントでネイティブに近づく!
単語の意味がわからない
聞き取れるんだけど、意味がわからない単語がでてくると思考停止しちゃうんだよねぇ・・・
それは語彙力不足だね!
聞き取れるけど意味が理解できない場合は、語彙力が足りていないから。
知っている単語でも、1秒以内に意味がでてこないと、知らないのと同じです。
聴いている間に「この単語、なんだっけな。あ、そうだ、こんな意味だった!」って考えてるうちに、多くの英文を聞き逃しています。
でも日本語でも知らない単語たくさんあるのに、だいたい聞き取れるよ。それってなぜ??
知らない単語が全体の1~2割以下なら、意味が理解できるといわれているよ!
100%の語彙を理解する必要はありませんが、聞き取れても意味がわからず思考停止するのなら、知らない単語が多すぎます。
語彙力をあげましょう。
語彙力をあげる方法は、こちらの記事で詳しく書いています。
スピードについていけない
ゆっくり話してくれると理解できるんだけどな・・・
英文を理解するスピードが遅いからだよ。
自分のペースで英文スクリプトを読んだときは理解できるけど、ネイティブが話す速度に合わせて読んだ時に理解できないのは、英文処理速度が遅いから。
英文を読むのに時間がかかるなら、英文を読むスピードを上げなければいけません。
スピードあげたら理解できないんだけど!ひたすら読んだら早くなる?ってか、どれくらいのスピードで読めたらいいの??
理解できるスピードでたくさん読むことが大事!あと文法・語彙の知識も大切だね!
ネイティブなら1分間に約300語読むことができるといわれています。
ノンネイティブなら、1分間に約250語読めるようにするのが目標です。
初心者なら、1分間に100語読めるか読めないか。
しかし、読むことに慣れることで、英語の語順が身につき、英文処理速度も速くなりますよ。
多読(英文をたくさん読む)についての記事はこちら⇒【めざせ100万語】英語多読の習慣化は英字新聞とアプリ併用でうまくいく!
初心者がリスニング力をあげる3つの手順
効率的にリスニング力をアップさせるには、まずは基本的な英語の規則をしっておく必要があります。
初心者の方はここでご紹介する手順をとばしてやみくもにインプットを増やしても遠回りになります。
中級者以上の方は、この項目をとばしてください。
1. 英語の発音を知る
英語の発音は日本語にない音がたくさんあります。
日本語でもはじめは「あいうえお」を学ぶのと同じように、英語の発音の種類を知っておくと、スムーズにリスニングの勉強がはかどります。
初心者には英語発音をわかりやすくトレーニングできる「英語耳」がおすすめ。
また、英語圏の子供が小学校ではじめに学ぶ「フォニックス」という発音ルールをしっておくのもおすすめ。
子供がいる方なら、Youtubeでも人気の「あいうえフォニックス」で一緒に学ぶのもおすすめ。母音編と子音編があります。
2. 英語の音の変化を知る
単語一つ一つの発音を知っていても、英語で話されたときに違ったように聞こえてきます。
たとえば、
「Look at that!」(あれをみて)
文でよむと「ルック アト ザット」ですが、聞いてみると
「ルカザッ」
に聞こえます。
kとaがつながり、atのtがのみこまれてしまいます。
英語の音には「短縮」や「連結」などの音の変化がありますが、日本人が最も苦手としている部分。
英語の音の変化が起こることを知っておくと、リスニングのトレーニングが効率的になります。
「英語リスニングのお医者さん」は、聞き取れない原因をウイルスにたとえてわかりやすく解説してくれるおすすめ本です。
3.文法を学ぶ
基本的な英文法は早い段階で学んでおきましょう。
学生時代の経験から毛嫌いしている人は多いかもしれませんが、文法を学ぶことで正しい英語を理解することができるので非常に大切です。
たとえば、
「The children played until noon, when they had lunch.」
という文を早口でいわれると、The/-ed/un-/had あたりがはっきりと聞こえないと思います。しかし、文法を知っていれば、
「子供たちは昼まで遊んで、それから昼食を食べた」
という意味がだいたいわかります。
そして、聞き取れなかった文を完成させることができます。
しかし、文法がわかっていないと、「昼食を食べたときに?子供たちは遊ぶ?」ということになって意味不明になってしまいます。
文法書で一から学ぶのがつらい、という人は、オンライン英会話の文法教材を順にやっていくことをおすすめします。
オンライン英会話で文法を学ぶ利点は以下のとおり。
- 初心者でもテキストどおりに進むのでパニックになりにくい
- 講師の英語を集中してきくので、リスニング力があがる
- 英会話が目的の文法教材なので、スピーキング力もつく
一人では取り組みにくい文法学習も、講師と一緒なら楽しく学べますよ。
ただし、わからなかったところを確認するために、文法書は持っておきましょう。
リスニング力をあげるための勉強法
リスニング力をあげるための基礎を身につけたら、正しい勉強法で繰り返し練習しましょう。
代表的な勉強法は以下のとおり。
- シャドーイング
- ディクテーション
- 自分のレベルに合った素材の多読・多聴
具体的な勉強法の組み合わせは、
- シャドーイングで完全に音を聞き取る練習をする
- ディクテーションで確実に聞き取れているか確認する
- 多読・多聴でインプットを増やす
シャドーイングのやり方
シャドーイングは、英語の音声をききながら、影(シャドー)のように音声をまねて発音する勉強法です。
英語の音声をそのまま発音するのがポイントです。
シャドーイングの手順は以下のとおり。
- 英文を見ずに音声を一通り聞く
- 英文を見て、意味を確認する
- 英文を見ながらシャドーイングする
- 英文を見ずにシャドーイングする
- 録音して音声どおりに言えているか確認する(できれば)
以上のことを、ほぼ完ぺきに音声と同じように発音できるようになるまで繰り返します。
シャドーイングは完璧にできるまで時間がかかりますが、英語の発音、リズム、発音の変化に早く慣れることができます。
ただし、シャドーイングの正しいやり方を理解せずに取り組むと効果が半減します。
より効率的にリスニング力を上げたい方はこちらを参考にしてください。⇒【シャドテンを1ヶ月試してみた結果】リスニング力アップ以上の効果あり!
ディクテーションのやり方
ディクテーションは、英語の音声を聞きながら、英文を書く勉強法です。
少しハードルが高いので、数秒ほどの英文で取り組んでみましょう。
ディクテーションのやり方は以下のとおり。
- 音声を聞いて、聞こえたとおりに書く
- 聞きとれなかったところを何度か繰り返し聞き、すべて書く
- これ以上聞き取れなくなったら、スクリプトをみてチェックする
- もう一度やってみる
ディクテーションは、リスニング力を強化するため、というよりは、聞き取れているかチェックするために行います。
書くことで前置詞などの細かい抜けにも気づくことができます。
効果的な多読・多聴のやり方
多読・多聴は、語彙や英文理解スピード強化のために行います。
必ず以下のような教材を使いましょう。
- 知らない単語が1~2割以下
- 英文と音声の両方がある
洋書をつかうなら、Kindle(キンドル)+Audible(オーディブル)を利用するのがおすすめ。
たとえば、初心者におすすめの洋書、ロアルド・ダールの「チャーリーとチョコレート工場」の洋書版「Charlie and the Chocolate Factory」をみてみると、
Kindle版は800円、Audible版は0円となっています。(2020年3月20日現在)
聴き読みは多読と同様、数をこなすことが大切です。Kindleには無料で読める洋書もたくさんあるので、多読には超おすすめ。
Kindleで洋書を探す方法は、以下の記事を参考にしてください。
【参考】英語多読をするならKindle端末で!無料・格安で洋書を手に入れよう
リスニングの勉強に使える教材
リスニング学習用の教材は、自分のレベル・目的に合ったものを選びましょう。
英検やTOEICなどの試験を受けるなら、試験問題のリスニングパートを使いましょう。
ただし、「洋書を耳からインプットしたい」のなら洋書から、「映画を字幕なしでみたい」のなら洋画から、と考えがちですが、作品によって難易度がかなり異なるので注意。
あまり難しすぎると、モチベーションが下がっちゃうので注意!!
初心者向けのリスニング教材
初心者なら、NHKのラジオ講座がおすすめです。テキストが安く、音声も期間限定ですが、無料で聴くことができます。たとえば、ラジオ英会話など。
ラジオ講座は多くの番組があるので、自分のレベルに合わせて選べますね。
また、ディズニー好きなら個人的におすすめするのは、石原真弓さんの「ディズニーの英語」シリーズです。英語がわかりやすく、初心者にピッタリです。
中級者以上のリスニング教材
中級から上級者なら、「CNN English Express」がおすすめです。ニュースを題材にした難易度の高い教材なので、語彙力アップにもつながります。
また、芸能人の生素材が充実している「English Journal」もおすすめ。
確実にリスニング力アップするために
今回お伝えした勉強法は、通訳トレーニングにも使われている効果的な勉強法です。
ただ、ディクテーション、シャドーイングともに、初心者には少し難しいかもしれません。
まずは、プロの力をかりて、正しい勉強法を学ぶ方が近道です。
シャドテンは、初のシャドーイング特化のコーチングサービスです。
私も利用しましたが、もっと早く始めたらよかった、と後悔するほど上達しました。
詳しくは私の体験談へ⇒【シャドテンを1ヶ月試してみた結果】リスニング力アップ以上の効果あり!
\プロの力で効率化!/